人事労務の専門家として 「人」 が十分に能力を発揮できるようベストを尽くします。

傷病手当金と失業

失業率が少しずつ低下しつつあるとはいえ

求職活動中の方々が多くいらっしゃいます。

もし会社を辞めた時点で何らかの疾患に罹っており

休職中で健康保険の傷病手当金を受けていた場合、

失業手当との関係はどうなるのでしょうか?


まず離職した時点で傷病手当金を受給していた場合、

離職後につきましても継続して受けることが出来ます。

(ただしその場合には離職時までに継続して1年以上健康保険の

被保険者であった必要があります。)

その場合、離職しなかった場合と同様に受給開始日から

1年6ヵ月まで受給することが可能です。

例えばもし離職した時点で受給開始日から8ヶ月経過していた場合、

残り10ヶ月間は傷病手当金を受ける事が出来ます。


しかし、その場合注意をしなければいけない点があります。

それは失業手当との関係です。

傷病手当金を受けている間については失業手当は支給されません。

失業手当は原則として離職した日の翌日から1年間に

その失業者の雇用保険の加入期間に応じて決められた

日数分を受ける事が出来ます。

従いましてその1年間が経過してしまうと受給できる日数が残っていても

その残りは受給できなくなってしまいます。

その様な場合、もしその求職者が病気に罹り就職活動が出来ない状態になったり、

妊娠、出産、育児により就職活動を行えない場合は、

最寄のハローワークに申し出ることにより

その期間を1年から最長4年まで延長することが可能になります。

この措置は離職した時点でその様な状態の場合も、

そして求職活動中にその様な状態になった場合でも申し出ることが可能です。

ただし求職の申し込みをした後にその様な状態になった場合は

30日以上職業に就くことが出来なくなってから1カ月以内に届け出て下さい。

またその届出は郵便でも代理人でも可能です。

(代理人が届け出る場合には委任状が必要となります。)


もし傷病手当金を受給している従業員が離職することになったら

以上のことを伝えてあげると良いと思います。