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最低賃金と生活保護の関係

先日の9月1日,埼玉労働局長により埼玉県における最低賃金の

改定が公示されました。

改定の内容としましては現行の9円アップの759円になります。

この決定に関しては生活保護との関係があったとしています。

つまり埼玉県における現在の最低賃金と生活保護として

支給される額との間に9円の差があり

生活保護の方が額としては大きかったこと。

そして9円アップすることで最低賃金と生活保護との差がなくなること。


近年このことが埼玉県だけでなく全国的な問題となっており

そのことを考慮したうえで最低賃金を引上げることにしたようです。

この問題は非常に難しい問題だと思います。

生活保護は疾患や障碍を抱えていらっしゃる方々の生活保障となります。

ということは人として最低限の生活を営めるものでなければ駄目でしょう。

しかし、最低賃金が生活保護費より低くなってしまうと労働者としては

納得がいかないというのも理解が出来ます。

同時にこの不景気な昨今、最低賃金が上がると厳しいと感じる事業主様の

気持ちも分かります。


今回の引上げは22年度における15円の引き上げに比べ、

上げ幅は低くなっています。

そういう意味では今回の労働局長の決定は、様々な立場に置かれている

人々の気持ちを熟慮して判断されたものといえるのではないでしょうか。