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国年運用三号について

この話題については、

正直触れるべきかしばらく悩んでいました。


この国民年金運用三号とは、

1つ例に挙げますと、仮に昔会社員をされていた方が居たとします。

その方が会社を辞め、自ら個人事業を開業されたとします。

会社を辞めた時点で、この方は厚生年金の被保険者ではなくなり、

国民年金の1号被保険者となります。

その際にその方に被扶養者である配偶者が居た場合、

その配偶者は国民年金の3号被保険者から

1号被保険者になり、届出をする義務がありました。

しかし、その届出を忘れてしまったなどの理由により、

年金の受給資格期間を満たすことが出来ず、

年金を受給することが出来ない方々が多くいるため、

厚生労働省は、それらの方々が過去2年分の保険料を遡って、

支払った場合は25年間の受給資格期間を満たしたとみなすと

いう「運用」を平成23年1月から始めると発表したのです。


以下は私個人の意見となりますが、

私はこの「運用3号」につきましては、

認めるわけにはいかないと思います。

確かに旧社会保険庁には多くの問題があったと思います。

しかし、現に3号から1号への変更届を滞ることなく届出された方々も

多くいらっしゃり、その方々は保険料をしっかりと納付していたにも

関わらず、2年分のみ支払った場合に受給資格要件を満たすとすると、

今以上に年金制度の信頼を失う結果になってしまうと思います。

はっきり申し上げますとこの「運用3号」を行うことは間違いだと思います。

現に総務省は厚生労働省に対し、是正を求めています。

しかし、厚生労働省は総務省に対し反論しており、

既に1月から運用されております。

その年金に掛かる費用はどこから出すのでしょう?

もちろん現役世代が負担している年金保険料からです。


この「運用3号」が是正されるのか否かはまだ結果が出ていませんが、

もしこのまま運用するのであれば厚生労働省側は

過去にちゃんと1号への変更届を出された方々と現役世代に対し、

しっかりと説明する責任があると思います。

(新聞に記事が載っただけでは説明をした事にはなりませんよ)