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メンタルヘルス対策

最近様々なメディアにより、メンタルヘルス不調に関することが特集されております。その中でも特に職場における心のケアの重要性が叫ばれており、多くの事業主様がどの様に対策を行っていくべきなのか悩んでいらっしゃいます。

メンタルヘルス不調とは

 メンタルヘルス不調とは、うつ病や不安神経症などの疾患を指します。これらの疾患は時として心の部分だけでなく、急性胃腸炎などの身体的な症状が伴う場合もあります。日本の職場においてメンタルヘルス不調を訴える労働者の数は決して少なくありません。平成19年に行われた「労働者健康状況調査」によると従業員の数が50~99人の職場では16.2%の職場において過去3年間にメンタルヘルス上の問題により休職又は退職した従業員がいると回答しています。また、警察庁の調査によると平成10年以降自殺により命を落とされる労働者数は年間約8,000人から9,000人だとされております。その様な社会情勢を受け、メンタルヘルス不調による労災認定件数も年々上昇傾向にあり、平成10年度においては僅か4件であったのに対し、20年度においては269件と約67倍と急激に増加しております。メンタルヘルス不調は決して他人事ではなくなっているのです。

予防の効果は?

メンタルヘルス対策の中で議論の中心となるのが職場における予防です。メンタルヘルス不調による労災認定を受けた場合、民法により事業主様の責任も追及される場合もあり、多くの事業主様がどの様な対策を講ずるべきかと悩まれていることかと思います。まずは労働安全衛生法に基づき、企業規模により産業医や衛生管理者等を選任し、常に従業員の方々の心の状態に気を配る事、そして従業員に対するメンタルヘルス教育を行うことなどが大切です。また労働時間が長くなり過ぎない様配慮するなど職場環境の改善も必要です(就業規則の変更等が必要となる場合もあります。)しかし、うつ病等の原因は職場環境だけでなく、従業員の方々の個人的な問題等も関係する場合も多い事から、職場における努力のみで予防する事は非常に難しいと言えるでしょう。

大切なのは職場復帰支援

職場の努力のみで予防する事が困難である以上、事業主様は何が出来るのでしょうか?それは、うつ病等を発症してしまった従業員の方の職場復帰支援に他なりません。メンタルヘルス不調を発症される従業員の方の多くは、真面目で責任感が強く有能な方です。その様な従業員の方がメンタルヘルス不調を理由に退職されてしまう事は、ご本人のキャリアにおいてマイナスになるだけで無く、企業にとっても大きな損失となります。

当事務所からの提案

職場復帰支援が重要である事は上記しましたが、現実には事業主様及び人事労務管理職員の方々は通常の業務も行う必要があります。そこで当事務所が皆様に代わり職場復帰支援を行わせていただきます。下図の様なプロセスで職場復帰プランを作成させていただきます。

1.産業医が選任されている場合(原則常時使用する従業員数が50人以上)

1 うつ病等を発症した可能性のある従業員の方には、主治医による診断書の提出を求めます。主治医による休職の指示があった場合、休職を開始します。(ただし、医師の診断・診察を拒否している従業員の方を強制的に病院や診療所に連れて行くことは禁止されています。)
2 休業を開始後、定期的に事業主様及び当事務所からご本人に連絡を取り、疾患の状態の確認及び健康保険の傷病手当金についての情報の提供等を行います。(事業主様が望まれ、ご本人も同意された場合は当事務所のみで行わせて頂く事も可能です。)
3 休職開始後、ご本人が職場復帰を望まれた場合、事業主様に連絡をして頂きます。
4~8 主治医による復職可能か否かを記載した診断書を提出して頂いた上で、事業主様から職場の状況に関する情報、そして産業医からの医学的な意見を伺い、当事務所で職場復帰プランを作成させて頂きます。
9 最終的な職場復帰につきましては、事業主様のご判断となります。
10 職場復帰後においてご本人の病状の変化などにより、プラン見直しの必要がありましたらご相談の上見直しさせて頂く場合もあります。

2.産業医が選任されていない場合(常時使用する従業員数が50人未満)

第三者機関とは地域産業保健センター等になります。

産業医が選任されていない場合は第三者機関を活用することも有効です。それ以外の流れは原則として選任されている場合と、ほぼ同じではありますが、医学的な専門知識が不足する場合もあり、主治医とのより密接な信頼関係の下で連携し,プランを作成する必要があります。

復帰までの期間

メンタルヘルス不調を発症した場合、復職までにどの程度の期間を要するのかは個人差があり断言は出来ません。うつ病の場合、通常2~6ヶ月の休養が必要とされ、復職後も少なくとも6ヶ月間は通院が必要とされています。

メンタルヘルス不調の治療には心療内科や精神科の医師による治療が欠かせません。また、その治療には医師との信頼関係を築く事が最も重要であり、患者様と医師との相性は患者様ご本人がご確認して頂く必要があります。当事務所では以上の理由から特定の医師への紹介は行っておりません。あらかじめご了承下さい。

職場においてうつ病等のメンタルヘルス問題が発生した場合、事業主様も困惑される事と思いますが、どうぞお気軽に当事務所へご相談下さい。事業主様にも従業員の方にも最適なプランを提供させていただきます。